2−3−4 Chironomini others   その他の特徴をもつChironomini
         
                                                                     2−3 Chironomini に戻る


Fisshimentum sp.1,   Fissimentum sp.2 (Stelechomyia  ?)  

Fisshimentum sp.1

体長12〜13mm、体節は赤、頭部は褐色、腹面後半は濃褐色、頭額は小さく、背面の中ほどで閉じる。後頭縁は幅広い帯状に広がり、
腹面で左右に広く離れる。眼点は2対。水深1mほどの止水や緩い流れの砂礫底に生息。
琵琶湖、本栖湖、猪苗代湖、木曽川(中流部)等で採取。

下唇板歯は8側歯、深いV字型に並び中央歯はない  副下唇板は下唇板の2倍以上の幅で、高さの7倍。
 ゆるく弓型に反る。
     後頭縁は広い帯状
STは先端が細かい櫛の歯状の羽根型。SUは太く長い針状、SVは細く長い針状。上唇膜は10数歯の鋸歯をもつスカート状。 前大顎は4裂の掌状、基部に繊毛はない。 触角は6節。頭長の2/9.触角比は0.8。基節にring organはない。第2,3節に小さいLauterborn器官、第3節先端に指状突起。付属枝は触角先端をはるかに超える。
    先端歯は大きく、直角に曲がり、その基部に大きな1側歯と、小さい2側歯がある。指状突起は長く、尖端歯に添って曲がる。全体が飴色。    


Fissimentum sp.2 (Stelechomyia ?)

体長は4〜4.5mm。体節は淡橙色。頭部は縦長の長方形、淡褐色、腹面は濃褐色。眼点は1対。
本種、名張川(三重県)の平瀬、砂礫底にて採取。

Fissimentum sp.2
 中央歯はV字型に並ぶ両側歯の底にある小さい1歯。側歯は 小さい8本が山形に配列。全体が赤褐色。副下唇板は内側は尖り、外側が丸い変形な扇型。放射状の線は不鮮明。  先端歯は長く全体の1/3を占める。側歯は小さい3歯。指状突起は非常に長い。大顎全体が大きく曲がる。 触角は6節。触角比は0.9〜1.0。第3節先端に小さいLauterborn器官と短い指状突起がある。付属枝は第4節の先端まで。
STは尖った5指の掌状。SUは細い針状。上咽頭櫛歯は長い3葉。前大顎は数指の掌状。 前擬脚は先端で分岐。鈎爪は先端に2〜3の粗大な鋸歯。 肛門鰓は短い棒上。後擬脚の鈎爪は褐色の16本。

Fissimentum sp.2 (Stelechomyia)
1:触角
2:下唇板
3:大顎
4:頭部(腹面)
5:上唇部
6:小顎
7:肛鰓
8:前擬脚の鈎爪
9:後擬脚の鈎爪

ページの先頭に戻る